2000/09/23

小説新潮 2000/10

新潮ミステリー倶楽部賞発表 受賞のことば




『今までは真っ暗な道を行っている気分でした。地図も外灯もなく、そもそも僕の持っているものと言えば、鞄に詰めた想像力だけというありさまで、不安と滑稽さのあまり、引返すべきではないかと、立ち止まっては悩んでいました。それが今回、道の先にではありますが、ライトを点けてもらえたのだと思っています。』