東京創元社
執筆の現場から 12pのインタビュー
『「これを納得させたい」というために、伏線を張るんです。でも、僕は読者としてはどんどん読み進めちゃうほうで、「ここに一行書いてありました」というのでは納得できなかったんですよね。記憶に残ってないし、書いていたと言われても、って。だから印象づけるエピソードを前に振っておいた方が潔いと、読者としておもっていました。だから書くときには印象に残る言葉を語らせておくとか、エピソードを逆算で足します。伏線は覚えていてもらいたし、それが快感にもつながるのではないか。それで「バレバレだよね」と言われるのは、まあしょうがないかと。』