2005/08/07

VERY 2005/9

BOOK navi 『死神の精度』




『僕はやくざの話がいちばん好きです。舎弟の阿久津が、藤田さんが負けるわけはないと祈るように、何かを信じている人が好きで、それが報われて欲しいと思ってしまうんですよね。現実社会では信じていることは無理だったりするけれど、小説の中くらい信じている人物がカッコよいままでいてほしいし』


週刊現代 2005/8/13

現代ライブラリー 「死神の精度」




「今回は死神を人間っぽくしないと決めたので、死神自身は面白いことが言えない。そうなると、読者にユーモアを感じさせるには、人間との会話のズレで笑ってもらうしかない。死神はまじめに喋っているけれど、人間界の知識や語彙が不足しているためにズレが生じる。その会話を書くのはとても苦労しました。」



2005/08/06

週刊現代 2005/8/13

現代ライブラリー 書いたのは私です 『死神の精度』




『僕には、湿っぽい話や泣ける話に対する抵抗があって、意識的にそうならないようにしようとは、毎回思っています。泣ける話と面白い話は別なのに、そんなにみんな泣きたいのかなと。僕の書いているのは、ごく普通の比較的まじめな話が多くて、それを湿っぽく深刻に伝えても、読者に届かないんじゃないかという恐怖心があります。だから、カラッとしたユーモアやふざけた感じで包んで伝えたい、ということはすごく考えています。』


ダ・ヴィンチ 2005/9

『I LOVE YOU』に込められた6人の人気作家の思いとは?




『恋愛ごとはその当事者がとても盛り上がっている状況ですよね。当事者は楽しいんだけれども、小説として読んだときにどうかなっていうところがありました。その時に、例えば今回の「透明ポーラーベア」に出てくる"お姉ちゃんの元彼"との関係ってすごくばかばかしいじゃないですか。そういう温度の下がる、低くなる方法を必死に探して書いたんです。』


小説NON 2005/8号に同記事掲載


文芸ポスト 2005年秋号

BUNPOS BOOK BRIEFING 『死神の精度』




『おこがましい言い方になりますが、ジャンルは違うけど、あらゆる場面に死神が出てきて、それがすべて伊坂幸太郎の世界になっているという気持ちで書いていました。』


2005/08/04

SPA! 2005/8/10

カルチャー大学 批判学部 「死神の精度」




「この連載では、任侠もの、吹雪の山荘もの、ロードムービーなど、各話ごとに異なる映画のジャンルに挑戦しようと計画したんです。例えば4話目の『恋愛で死神』は、向かいの建物に片思いの女の子が住んでいて、毎日バス停で会うのを楽しみにしている青年という、ベタな恋愛映画のノリ。でも、2人の関係に死神ならではの視点が入ることで、『恋愛における悲劇』という使い古された要素が新しく見えてくるんじゃないかと考えて」