2006/05/24

sabra 2006/5/25号 No.009

読み手をうならせるストーリーテリングで注目の文壇の鬼才



伊坂ワールドの登場人物の重複について



『どうでもいい脇役には、必ずどんな小説でも、 「佐藤」 か 「山田」 をつける、というどうでもいいルールを決めたり、楽しみながらやっていたのですが。これもやりすぎるとカッコ悪いことなので、最近は自粛するようにしています(笑)。同じ登場人物が複数の小説に出るのは、手塚治虫的?えーっと、実は手塚治虫ファンなので(笑)。実際、 「田中」 ※1は 「ランプ」 ※2を意識しています』


  • ※1 『オーデュボン』 『陽気なギャングが地球を回す』 『グラスホッパー』 に登場

  • ※2 手塚作品のほとんどの作品に登場する悪役。本名 「アセチレン・ランプ」

2006/05/23

DIME 2006/6/6 No.11

頭脳派ビジネスマン養成講座!閃きの人 第8回




『会話なんかは書きながら閃く感じですけど、具体的なシーンやストーリー展開のアイデアは、外を歩いているときに生まれていますね。うん。きっと僕の作品の8割くらいは歩きながら生まれたアイデアですね。』


2006/05/19

週刊ファミ通 2006/5/26

映画 meets J文学




映画 「陽気なギャングは地球を回す」 について



『銀行強盗のたびに衣装が変わったり、セットが凝りまくってたりとかは映画ならではですよねー。ああいう、じつはなくてもいいような部分にエネルギーを使うのは、贅沢だし楽しい。映像として正しいありかただと思います。』


Cut 2006/6 No.197

初の映像化について、いまもっとも注目される作家自らが語る。




Cut 2006/6 No.197



映像化されるときに、ここだけはこだわりたいという部分について



『 「陽気なギャング~」 は僕のなかではほんとに好き勝手にして欲しいところがあって、例えば映画であったりマンガであったり、いろいろなもので遊べる話のような気がしていて。今回の映画も、そういう意味で全然忠実じゃない部分があって、それがすごく映画っぽくなっていた気がするんですよ。 「チルドレン」 に関しては、 「こうなって欲しくない」 という部分が結構あって、家裁の調査官と少年の話なので、それが 「子どもに全力で向かえば子どもは立ち直るんだ」 みたいなきれい事になることへの恐怖感はありました。』


2006/05/17

小説すばる 2006/6

自作にサウンドトラックをつけてみよう




小説すばる 2006/6



『終末のフール』 にアナログフィッシュの
「世界は幻」 「夕暮れ」 「ナイトライダー2」



  • アナログフィッシュ

    「アナログフィッシュ」
    #4 夕暮れ
    #8 世界は幻



  • KISS

    「KISS」
    #12 ナイトライダー2


  • CHiLDREN


    CAST

    武藤:坂口 憲二/陣内:大森 南朋/青木:小西 真奈美/永瀬:加瀬 亮

    STAFF

    監督・脚本:源 孝志




    CHiLDREN

    WOWOWで2006/5に放送。2006/11に単館上映

    2006/05/11

    ぴあ 2006/5/18

    話題の本 「地球の滅亡を3年先に迎える人々の物語」




    『以前、作家の伊集院静さんと会ったとき 「小説は、哀しみを抱えている人に寄り添うものなんだ」 と言われていました。その意味が最近になってすごくよくわかってきて。小説って本来、何十万部目指せ!とか映像化を狙え!と、マスに向かうものじゃないと思う。癒しがたい傷を抱えた人のすぐ側に、そっと置かれていればいい。うまく言えないけど、この作品はそういう、人に寄り添える小説になったように思います』


    週刊文春 2006/5/18

    この人のスケジュール表




    映画 「陽気なギャングは地球を回す」 について



    『小説と映画は、似ているようでいて、また違った作品になっています。原作とはストーリーが変わっていますが、両方ともどこか現実とずれた、可笑しな物語になっていますので、どなたにも楽しんでいただけると思います』


    2006/05/10

    陽気なギャングの日常と襲撃



    「陽気なギャングの日常と襲撃」新書



    • 2006/5/10

    • 祥伝社

    • 新書

    • ¥880




    「陽気なギャングの日常と襲撃」文庫本



    • 2009/8/30

    • 祥伝社文庫

    • 文庫本

    • ¥690





    人間嘘発見器成瀬が遭遇した刃物男騒動、演説の達人響野は「幻の女」を探し、正確無比な"体内時計"の持ち主雪子は謎の招待券の真意を追う。そして天才スリの久遠は殴打される中年男に―史上最強の天才強盗4人組が巻き込まれたバラバラな事件。だが、華麗なる銀行襲撃の裏に突如浮上した「社長令嬢誘拐事件」と奇妙な連鎖を始め...。絶品のプロット、会話、伏線が織りなす軽快サスペンス!伊坂ブームの起爆剤にして、映画化で話題の「陽気なギャング」ここに待望の復活。



    文庫版には映画 「陽気なギャングが地球を回す」 公式ガイドブックに収録されていた「海には、逃がしたのと同じだけの良い魚がいる」も収録



    巨人に昇れば、巨人より遠くが見える 【小説NON 2004/5号】

    ガラスの家に住む者は、石を投げてはいけない 【小説NON 2004/9号】

    卵を割らなければ、オムレツを作ることはできない 【小説NON 2005/2号】

    毛を刈った羊には、神も風をやわらげる 【小説NON 2005/6号】



    Invitation 2006/6 No.40

    ALL ABOUT JAPANESE MOVIES 2006-2007




    Invitation 2006/6 No.40



    『フィクションには非現実を求めて正解だと思ってます。僕も等身大のものとか日常の1シーンには、そんなに興味がない。というより、そもそもフィクションに日常を求めてる人っているの?という疑問があって。いま過ごしている普段の生活とは違う、どこか別の世界に連れてってくれるのが小説であり、映画だと思うんです。』


    2006/05/05

    キネマ旬報 2006/5月下旬号 No.1456

    FRONT INTERVIEW No.109 Kotaro Isaka




    映画の印象について



    『好きなタイプの映画でしたね。最初にキャストの顔ぶれを聞いた時には、非常に豪華なのでどうなるのかなと思っていたんですが、テンポが良くて面白かった。原作のあとがきにも書いたんですが、僕は90分ぐらいの長さの映画が好きなんです。これは絶対にその長さには収まらないだろうと思っていたら、92分の映画だと聞いてビックリしました。その分、無理やりテンポ良くしている部分もあると思うんですけれど、逆にそこが好きなんです。僕は小説でも映画でも、丁寧に何でも説明してしまうものは、退屈してしまう。そういう意味でこの映画は意図的に観客に不親切な部分もあって、作り手がチャレンジしている感じがしました。』


    2006/05/01

    EYESCREAM 2006/6

    innerview 繰り返されることで生まれるユーモアがある




    EYESCREAM 2006/6



    特に印象に残っているシーンについて



    『すごく細かいところなんですけど、最後の銀行に行くときに、松田翔太さんと佐藤浩市さんと大倉孝二さんが車の後ろの席に座っているシーンがすごい好きなんですよ(笑)。男が3人、窮屈そうに座りながら喋ってるっていうのが、なんかオフビートな感じがして。あの場面だけで1時間ぐらい観たいぐらい(笑)。』