伊坂幸太郎を読む喜び
- ①書評家の立場から・・・中島駆
- 「だまし絵」の住人と、「物見の塔」への案内人・伊坂幸太郎
- ②映像の現場から・・・星野卓也
- 映像化という名の行間埋め
- ③映画『チルドレン』監督・・・源孝志
- "クール"な伊坂作品を映像化すること
- ④伊坂氏とのコラボが実現 斉藤和義氏が語る
- 「ベリーベリーストロングな出会いって」
- ⑤著者自ら語る『チルドレン』
- 伊坂幸太郎氏からのスペシャルメッセージ
全36P
『「俺たちは奇跡を起こすんだ」とは、この本に出てくる台詞だ。自分で書いておいて言うのも何だけれど、これだけを抜き出すと、少し恥ずかしい台詞だと思う。良識と羞恥心のある大人は、これを真顔で口にしてはいけない、そんな気がする。ただ、僕はこの小説の中で、こういう台詞を吐いても、あまり恥ずかしくならない、むしろ愉快な気持ちになるような人間を作りたかった。厳密に言うと、気づくと、作っていた。』