2007/10/31

ポンツーン 2007/11 No.110

ミステリーの書き方「書き出しで読者を掴め!」




「『アヒルと鴨のコインロッカー』しかり、『陽気なギャングが地球を回す』しかり、連作集『チルドレン』の第一話「バンク」しかり、冒頭に強盗、特に銀行強盗のシーンを描くことが僕の作品では多いんですよね。これは、それしか書けない、ということもあるんですけど(笑)、現実から微妙に浮遊している"掴み"を考えると、やっぱり急に暴力的なことが起こるのが、フィクションならではの期待感を煽るはずだと考えて、それで結局、思いつくのが強盗なんですよ。~中略~ 僕の場合は、暴力的で且つ現実的な光景を考えたときに、殺人か強盗かの二択になってしまうことが多いですね。とにかく冒頭に"動き"のある場面、物語が転がりだす場面を持ってこようとしています。ただ、「暴力的」とは言っても、僕が意識しているのは、そういう暴力的な要素を持ち込む反面、でもこの先それを深刻に描いていく作風ではないんだよ、というのも伝えたいってことなんですよね。だから、書店は襲うけどボブ・ディランを歌うとか、銀行強盗しならがら演説をぶつとか、"暴力的だけど、意外とユーモアがありますよ"と仄めかせればいいなあ、と思っています。」


「アヒルと鴨のコインロッカー」「死神の精度」「重力ピエロ」「グラスホッパー」などの書き出しについても10Pにわたって書かれています。



2007/10/12

マリアビートル・イントロダクション




野性時代 2007/11 vol.48



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俺は「復讐屋」だ。依頼人の要望通り、君に復讐をしないといけないんだ。


2007/10/11

絆のはなし

ミュージシャン・斉藤和義と作家・伊坂幸太郎。お互いにリスペクトしあう異業種のふたりが、初めて語った"恋"にまつわる対談。おたがいの作品解説も収録。




絆のはなし