2008/10/23

小説現代 2008/11

「モダンタイムス」刊行記念 ロング・インタビュー




小説現代 2008/11



僕は最初の頃の作品は、割とテクニカルに見える、「きっちりパズルのように閉じる」小説を書いてきたので、そういう部分が好きで読んでくれている人も多いだろうとは想像しているんです。ただ、自分自身は割りと大雑把で、綺麗に畳まれることにそれほど関心がないんですよね。パズルみたいなのって嫌いなんですよ(笑)。なので、最近はもう、「物語を畳まなくて、満足感を与えることのできるものを書きたい」と思って、その思いで、『ゴールデンスランバー』と『モダンタイムス』は書いたんですよね。それと、初期の小説では、現実社会で悪がはっきりしないからこそ、「フィクションの中でくらいは、悪をはっきりさせて勧善懲悪でいいじゃないか」と考えていました。でも、やはり『ゴールデンスランバー』の前に十三作の小説を書いているうちに次第に変化してきたんですよね。現実そのものを書きたいわけではないんだけど、実際の悪は複雑でわかんないよね、みたいなことをフィクションの中に書いて、しかも納得してもらいたいという気持ちがあるのかもしれません。



小説現代 2008/11

小説現代 2008/11号 に「モダンタイムス」刊行記念ロングインタビューが掲載されています。

2008/10/16

モダンタイムス



「モダンタイムス」



  • 2008/10/16

  • 講談社

  • 単行本

  • ¥1,785



「モダンタイムス」特別版



  • 2008/10/16

  • 講談社

  • 単行本

  • ¥2,835





検索から、監視が始まる。


2007/4~2008/5 講談社 『モーニング』 で連載されていたもの。



特別版には花沢健吾さんによる連載時の全イラストも掲載されている。



2008/10/15

QuickJapan vol.80

『モダンタイムス』刊行記念対談 伊坂幸太郎×花沢健吾




QuickJapan vol.80


花沢 「挿絵は毎週小説が届くたびに読んで描く、という状態だったので、毎回スリリングでした。最初の頃は定規を使わないで背景を描いてみたり、試行錯誤しながら描いていたので、全体の統一感を考えると若干申し訳ないことになってるんですが・・・


伊坂 「トライしてくださったってことですよね。僕も毎回毎回阿、花沢さんがどんな絵を描いてくれるのかワクワクしていましたし、それに絵で小説が補強される部分もすごくあるんですよ。


花沢 「描いていると楽しくなっちゃって、小道具とか、未来感とか、イメージが膨らんでいっちゃうんです。そこを自由に描かせてもらえたので、助かりました。


伊坂 「そうそう、未来感!コップに広告が出てくる、というのは花沢さんのアイデアで、その絵を見て小説を書き直したんですよ。他にもいっぱい、絵からのフィードバックはありました。そういえば、主人公の渡辺君は顔を見せない、というルールは最後まで通されましたね。


花沢 「そこは一番悩みました。僕自身、主人公の顔のイメージがどうしても湧かないというか、ただ単に格好良いだけだとちょっと違うなぁと思ったし、見せないで読者に任せた方がいいのかなって。



2008/10/14

「モダンタイムス」 10/16発売

講談社の週刊「モーニング」で連載されていた伊坂さんの「モダンタイムス」が¥1,785 の通常版と、漫画家の花沢健吾さんが連載時に描かれていた全挿絵が収録された特別版 ¥2,835 の2パターンで発売されます。

2008/10/02

QuickJapan vol.80

QuickJapan vol.80
10/14発売の QuickJapan vol.80 に「モダンタイムス」刊行記念として伊坂さんと、挿絵を描かれていた漫画家の花沢健吾さんとの対談が掲載されるようです。

2008/10/01

読売新聞 2008/9/30

9/30 の読売新聞に新聞連載「SOSの猿」についてのインタビューが掲載されています。


読売新聞 2008/9/30

伊坂幸太郎さん 本誌連載小説 「SOSの猿」